絵入根本(読み)えいりねほん

精選版 日本国語大辞典 「絵入根本」の意味・読み・例文・類語

えいり‐ねほん ヱいり‥【絵入根本】

〘名〙 江戸時代、特に安永~天明年間(一七七二‐八九)頃から、文化・文政・天保年間(一八〇四‐四四)を最盛期に、京坂を中心に刊行された木版、さし絵入りで、半紙版の歌舞伎脚本。舞台図や役者似顔絵がはいり、劇の忠実な紹介というよりは読み物的な性格の強いもの。根本

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絵入根本の言及

【台帳】より

…貸本でまかないきれなくなった人気狂言は,版本として出版された。上方の〈絵入根本〉はこれにあたる。現存の台帳は貸本屋のものが多く,その中では名古屋の貸本屋大野屋惣八(通称大惣)旧蔵のものが大部分を占めている。…

※「絵入根本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android