結草(読み)けっそう

精選版 日本国語大辞典 「結草」の意味・読み・例文・類語

けっ‐そう ‥サウ【結草】

〘名〙
① 草を結ぶこと。〔孔叢子‐問軍礼〕
草庵をつくること、また、そこに住むこと。
※正法眼蔵(1231‐53)行持下「鳥獣為伍して、結艸修練す」 〔後漢書‐李恂伝〕
③ (春秋時代、晉(しん)の魏顆(ぎか)が、父の死に際して、その妾を殉死させず、他に嫁がせたところ、秦(しん)との戦いに、妾の父の霊が現われて、草を結び、敵将をつまずかせ、魏顆に手柄を立てさせたという「春秋左伝‐宣公一五年」の故事から) 恩にむくいること。
随筆山中人饒舌(1813)下「若異日無銜璧結草之報、則負恩不鮮」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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