経営学部(読み)けいえいがくぶ

大学事典 「経営学部」の解説

経営学部
けいえいがくぶ

日本における経営学研究は,ドイツ経営学の移入およびその後のアメリカ合衆国の科学的管理法の紹介を端緒として1910年代より開始されていた。しかし,経営学部の設置は第2次世界大戦後のことで,1949年(昭和24)に神戸大学が開学と同時に設置したものが日本初の経営学部となった。2016年(平成28)時点では神戸大学,横浜国立大学の2大学を含め,国公私立合わせて94の経営学部が設置されている。近年商学部を経営学部や関連領域の学部に改組転換する傾向も見られる。2003年に専門職大学院制度(日本)が創設されたことを受けて,欧米のビジネス・スクールにおけるMBA課程と同様に,企業経営や会計等の実務家養成を目的とする専門職大学院が相次いで設立された。2017年時点で,ビジネス・MOT(Management of Technology)または会計に関する37大学42専攻の専門職大学院が設置されており,それらの大学院では経営管理修士(専門職),技術経営修士(専門職)等の学位が授与されている。
著者: 福石賢一

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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