絃を絶つ(読み)げんをたつ

精選版 日本国語大辞典 「絃を絶つ」の意味・読み・例文・類語

げん【絃】 を 絶(た)

(昔、中国伯牙の弾ずる琴をよく理解した鍾子期死後、伯牙は今やわが琴を理解する者はないと嘆いて、琴を破り絃を絶ってしまったという「呂氏春秋‐本味覧」に「伯牙破琴絶絃、終身不復鼓一レ琴」とある故事から) 知友の死をいう。
俳諧鶉衣(1727‐79)続「絃を断(タチ)、劔をかけしむかしの涙袖にしたたりて、ことしぞ身一つの秋とは歎かれぬる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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