紛所(読み)まぎれどころ

精選版 日本国語大辞典 「紛所」の意味・読み・例文・類語

まぎれ‐どころ【紛所】

〘名〙
① まぎれるようなところ。見分けがたいところ。
源氏(1001‐14頃)紅葉賀「あさましきまで、まぎれどころなき御顔つきを」
② 目を妨げる場所。ものかげ。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「階(はし)より西の二の間の東のそばなれば、まぎれ所もなく、あらはに見入れらる」

まぎらわし‐どころ まぎらはし‥【紛所】

〘名〙 たいくつをまぎらわすべき所。
※源氏(1001‐14頃)真木柱「雨いたう降りて、いとのどやかなるころ、かやうのつれづれもまぎらはし所に、わたり給ひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android