紅の筆(読み)クレナイノフデ

デジタル大辞泉 「紅の筆」の意味・読み・例文・類語

くれない‐の‐ふで〔くれなゐ‐〕【紅の筆】

軸の赤い、婦人用の筆。転じて、恋文
「ふみそめて思ひ帰りし―のすさみをいかで見せけむ」〈金葉・恋上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紅の筆」の意味・読み・例文・類語

くれない【紅】 の 筆(ふで)

女性用の軸の赤い筆。転じて、男女贈答の恋文。
※金葉(1124‐27)恋上・三九〇「ふみそめて思ひかへりし紅の筆のすさみをいかで見せけん〈小大進〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報