糸洲村(読み)いちゆじむら

日本歴史地名大系 「糸洲村」の解説

糸洲村
いちゆじむら

[現在地名]糸満市糸洲いとす

東は真壁まかび村・摩文仁まぶい間切波平はんじや村。イチュジ村とよぶ。絵図郷村帳に島尻大里しまじりうーざとう間切「いとす村」とあり、「琉球国由来記」には真壁まかび間切糸洲村とみえる。間切集成図には間切の西部に東から当村・安里あさとう村・小波蔵くわんぐわ村・名城なーぐすく村の順に村名と集落が描かれ、集落の後ろに井が記されている。脇地頭の糸洲地頭職任地で、康熙四八年(一七〇九)劉氏糸洲親雲上宗増、雍正七年(一七二九)柳氏五世柳景仁糸冽親雲上康基(柳姓糸冽家家譜)、毛氏糸洲親雲上盛受、乾隆五四年(一七八九)鄭氏一五世鄭永功糸洲親方(鄭姓宮城家家譜)、薛氏糸洲親雲上賀康らが任ぜられた(「家譜資料」那覇市史など)。明治六年(一八七三)の地頭職の糸洲親雲上は家禄・物成ともになく、当村からの作得七石余(琉球藩雑記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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