糊物(読み)のりかいもの

精選版 日本国語大辞典 「糊物」の意味・読み・例文・類語

のりかい‐もの のりかひ‥【糊物】

〘名〙
① 糊をつけた布類や衣類。糊をつけた洗濯物
浄瑠璃心中宵庚申(1722)下「のりかい物が干上ろがな」
② 身につかないこと。また、その人。糊をつけた衣類はこわばって肌になじまないところから、自分のものにならない、味方にならないの意にかけても用いる。
譬喩尽(1786)四「糊加物(ノリカイモノ)で身に付(つか)ぬ人じゃ」
③ こわばってばりばりしていること。いばっている、威勢がよいの意をかけて用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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