糂粏(読み)ジンダ

デジタル大辞泉 「糂粏」の意味・読み・例文・類語

じん‐だ【××粏/×糝汰】

ぬかみそ。じんだみそ。また、五斗味噌ごとみそのこと。「―がめ
枝豆をゆでてすりつぶし、塩・酒・砂糖などで調味したもの。餅にからめたり、え衣にしたりする。ずんだ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の糂粏の言及

【ぬか(糠)】より

…材料の配合には諸説があるが,代表的なのはダイズ,ぬか,米こうじ,酒かす,塩を1斗ずつ用い,短期間に醸造したものであった。また,さらに古くはこれを糂粏(じんだ)と呼んだ。《徒然草》に〈後世を思はん者は,糂汰瓶一つも持つまじきことなり〉とあるのがこれで,汁やあえ物にし,あるいはそのまま食べたものであった。…

【ぬかみそ漬(糠味噌漬)】より

…別名を五斗みそといい,ダイズ,ぬか,米こうじ,酒かす,塩各1斗ずつを原料としたための名だというが,ダイズ2斗,ぬか2斗,塩1斗でつくるとしたものもある。増量材としてぬかを使ったもので,鎌倉時代には糂粏(じんだ)と呼び,広く一般に食用とされていたことが《沙石集》などで知ることができる。漬物用のぬかみそは,この糂粏から派生したかとも思われる。…

※「糂粏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」