粗玉・荒玉・新玉・璞(読み)あらたま

精選版 日本国語大辞典 「粗玉・荒玉・新玉・璞」の意味・読み・例文・類語

あら‐たま【粗玉・荒玉・新玉・璞】

〘名〙
① 掘り出したままでまだ磨きをかけていない玉。
※十巻本和名抄(934頃)三「璞 野王案璞〈普角反 阿良太万〉玉未理也」
② すぐれた素質を持ちながら、まだそれを十分に発揮していない人。まだ、一人前でない者。
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉一一「爺いさんの記憶にあるお玉の姿は、まだ璞(アラタマ)の儘であった」
③ (「年」の枕詞あらたまの」が、よく「あらたまの年の初め」と続けられるところから) 新年。年のはじめ。正月。《季・新年》
御伽草子木幡狐(室町末)「その年も過ぎ、あらたま二月(きさらぎ)もたち」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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