米搗虫・叩頭虫(読み)こめつきむし

精選版 日本国語大辞典 「米搗虫・叩頭虫」の意味・読み・例文・類語

こめつき‐むし【米搗虫・叩頭虫】

〘名〙 コメツキムシ科に属する甲虫総称。体長二ミリメートル~三センチメートル。褐色や黒っぽいものが多く、形は細長い舟形でタマムシに似ている。胸部関節は特殊な構造をもち、あおむけにされても頭胸部を腹面に向かって激しく曲げ、跳躍して起き上がる。体をおさえると盛んに頭胸部を曲げ、人が米をつくのに似ているところからこの名がある。幼虫ハリガネムシと呼ばれ、地中や朽ち木にすみ、植物の根や茎を食害。日本からは五百種あまり、世界から一万種以上が知られる。こめふみむし。ぬかずきむし。こめつき。《季・夏》 〔俳諧・俳諧小筌(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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