筑前田畠之高村々指出前之帳金吾中納言殿の時之分(読み)ちくぜんでんばたのたかむらむらさしだしまえのちようきんごちゆうなごんどののときのぶん

日本歴史地名大系 の解説

筑前田畠之高村々指出前之帳金吾中納言殿の時之分(指出前之帳)
ちくぜんでんばたのたかむらむらさしだしまえのちようきんごちゆうなごんどののときのぶん

解説 小早川領時代の筑前国の各村の田数・分米高、畠数・分大豆高、合計田畠数・合計米大豆高を記したもの。「福岡県史資料」は「天正年間筑前各郡村田畠高」としているが、「金吾中納言」は小早川秀秋のことで、秀秋が家督を相続したのは文禄四年であるから、天正年間とするのは誤り。巻末に「右者筑前金吾中納言殿時之郡々村々田畠高畝数共ニ村々指出を以書記御帳也」と記されており、「筑前国続風土記拾遺」の那珂郡麦野村の項にみえる学教村の合計田畑数と合計米大豆高と数値が一致することなどから、同書に記される「慶長五年の国中田畠の薄」(薄は簿の誤記)とあるものに相当すると思われる。記載の田畑数・米大豆高は文禄四年検地の結果を示すともいわれるが、明確ではない。原本所在不明。

活字本 「福岡県史資料」第一輯に表形式で収録。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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