ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「笠谷幸生」の意味・わかりやすい解説
笠谷幸生
かさやゆきお
スキー選手。 1972年の札幌オリンピック冬季競技大会のジャンプ 70m級 (現在のノーマルヒル) で優勝。記録は 84m,79mと2回とも最長不倒距離 (バッケンレコード) で,1928年のサンモリッツ大会への初参加以来,日本に冬季オリンピック初の金メダルをもたらした。元世界選手権代表の兄,笠谷昌夫の指導を受け,北海道余市高校1年で全日本選手権大会3位。明治大学在学中の 1964,1965年の日本選手権大会に連続優勝し,日本におけるジャンプの第一人者となった。 1966年ユニバーシアード競技大会 (イタリア) で優勝。オリンピックには 1964年と 1976年のインスブルック大会,1968年のグルノーブル大会を含め4回連続出場。ニッカウヰスキー勤務ののち,全日本スキー連盟常務理事,日本オリンピック委員会 JOC理事。
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