笠川村(読み)かさがわむら

日本歴史地名大系 「笠川村」の解説

笠川村
かさがわむら

[現在地名]栗東町笠川

市川原いちがわら村の北西葉山はやま川右岸平地に立地。中山道に沿う街村。中世後期へそ大宝だいほう神社の氏子村で、祭礼の中核となった綣村五郷のなかに「笠川」がみえる(大宝神社文書)。康正二年(一四五六)の「造内裏段銭并国役引付」に「栗太郡笠河段銭」として伊勢平三左衛門尉が二貫八六七文を納入。慶長検地では高八八石余(正徳三年「郷村高付帳」中村文書)。元和七年(一六二一)の菅沼定芳領知付(菅沼家譜)に笠川村がみえ膳所藩領。寛永石高帳では山城淀藩領六石余・幕府領五四石余、ほかに二二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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