竿延(読み)さおのべ

精選版 日本国語大辞典 「竿延」の意味・読み・例文・類語

さお‐のべ さを‥【竿延】

〘名〙 江戸時代土地測量をする際、その基準となる竿の寸法が改まったために、旧尺の時よりも新尺の時の方が、地積が増加すること。また、厳密に再測量した結果、増加した地積のこと。竿余り。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竿延」の意味・わかりやすい解説

竿延
さおのび

竿とは検地に用いる間竿 (けんざお) のことで,竿延とは江戸時代,検地の結果,以前の検地より検地帳のうえで面積が増加していることをいう。これは間竿の寸法の短縮による場合,前の検地で縄心と称して丈量手心の加えられたのを厳密に再測量した場合,小規模な耕地開発 (切添) による場合などの検出によって起った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android