竹若番(読み)たけわかばん

日本歴史地名大系 「竹若番」の解説

竹若番
たけわかばん

[現在地名]博多区冷泉町れいせんまち店屋町てんやまち

万行寺前まんぎようじまえ町の北にあり、南北に延びる西町筋の両側町。西は厨子町上ずしまちかみ、北は箔屋番はくやばん(福岡博多近隣古図)。元禄三年(一六九〇)の家数三六(続風土記)。明和三年(一七六六)の家数三七・間数一一四間余(石城志)。慶応二年(一八六六)の家数二〇(博多店運上帳)町名の由来について「続風土記」に「竹若と云織物師居たりし故、町の名とす」とある。「宗端町竹若番」の呼称もみえる(「津要録」延宝七年条)

「続風土記」によると、竹若藤兵衛には男子がなく天文一一年(一五四二)に筑紫氏の末子鬼松を養子とした。鬼松は長じて組紐細工の良工となり、竹若惣左衛門と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android