竜谷大学(読み)リュウコクダイガク

デジタル大辞泉 「竜谷大学」の意味・読み・例文・類語

りゅうこく‐だいがく【竜谷大学】

京都市伏見区に本部がある私立大学。寛永16年(1639)西本願寺境内に設立された学寮起源とし、大教校、竜谷大学林、仏教大学を経て、大正11年(1922)旧制の竜谷大学となり、昭和24年(1949)新制大学移行

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改訂新版 世界大百科事典 「竜谷大学」の意味・わかりやすい解説

竜谷大学 (りゅうこくだいがく)

京都市伏見区深草塚本町に本部をおく浄土真宗系の私立大学。1639年(寛永16)本願寺派13世の法主良如(1612-62)が末寺の子弟教育機関として創立した学寮を起原とする。1655年(明暦1),教義論争を機に幕府の閉鎖命令をうけ学林改称。1871年(明治4),学林を本願寺に移し,仏教以外の洋学をふくむ諸学問を科目に加える。1904年,仏教専門大学(京都・学林)と高輪仏教大学(東京分教場)を統合して仏教大学を設立,22年,旧制大学令により竜谷大学となる。校名親鸞廟堂の地,大谷のあて字(豅)を2字に分け竜谷としたもので,親鸞の教義にもとづいた平等な人格の成立する世界の形成と,真実志向と普遍的思考で行動する人間形成を建学の精神とする。

 49年新制大学に移行,文学部のほかに大学院と短期大学を併設した。61年の経済学部増設をはじめ,以後経営学部,法学部理工学部,社会学部,国際文化学部が増設された。短大,8研究科の大学院をもち,仏教文化研究所を付設する。文学部仏教学科・真宗学科,課外活動の宗教局などに伝統的な特色を残している。
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