立騒(読み)たちさわぐ

精選版 日本国語大辞典 「立騒」の意味・読み・例文・類語

たち‐さわ・ぐ【立騒】

〘自ガ五(四)〙 (古くは「たちさわく」)
① 立って騒ぐ。
② (「たち」は接頭語) 大騒ぎをする。騒ぎ立てる。大きな声などをたてて騒ぐ。→たちとよむ
万葉(8C後)三・三八八「滝の上の 浅野の雉(きぎし) 明けぬとし 立動(たちさわく)らし」
※宇津保(970‐999頃)春日詣「たちさはぐ人、打ちまぜたる花のごと見ゆ」
③ 風、波などが立って大きな音を立てる。
※後撰(951‐953頃)恋一・五二六「淵瀬ともいさや白浪立さはく我が身一つはよる方もなし〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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