(読み)たしなめる

精選版 日本国語大辞典 「窘」の意味・読み・例文・類語

たしな・める【窘】

〘他マ下一〙 たしな・む 〘他マ下二〙
① 苦しめる。いじめなやませる。
※蘇悉地羯羅経略疏天暦五年点(951)五「五に油塩を身に塗りて意に随ひて苦く楚(タシナムル)ことを明す」
② (主に、目上の人が目下の人に対して) それはいけないことだと穏やかに注意を与える。
読本南総里見八犬伝(1814‐42)九「君を窘(タシナメ)んとしたれども、御曹司を害し得ずして、那身(かのみ)は反て矢傷を受たり」

たしなみ【窘】

〘名〙 (動詞「たしなむ(窘)」の連用形名詞化) 苦しむこと。苦しみ。困窮。困厄。
書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓)「身を全くして厄(タシナミ)を免れむ」

たしな・ぶ【窘】

〘自バ四〙 =たしなむ(窘)〔観智院本名義抄(1241)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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