窓の中(読み)マドノウチ

デジタル大辞泉 「窓の中」の意味・読み・例文・類語

まど‐の‐うち【窓の中】

女がまだ若く深窓の中に養われていること。また、窓から離れた奥深い部屋
「生ひ先こもれる―なる程は」〈帚木
部屋の内側
光明院の―に、寝るともなく覚むるともなく」〈風流志道軒伝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「窓の中」の意味・読み・例文・類語

まど【窓】 の 中(うち)

① 女がまだ若くて、家の奥深く人目にふれないように大事に育てられていること。また、その場所
源氏(1001‐14頃)帚木「おひさき籠れるまどのうちなる程は」
② 奥深い部屋。
※道命集(1020頃)「ありとだにいかでききけむまとの中に人にしられでとしへたるみは」
③ 部屋の内。室内
狂歌・孝雄狂歌集(1688頃)「窓のうちにふじをたやすふながめつつ此茶屋のさて景をますかた」

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