空花・空華(読み)くうげ

精選版 日本国語大辞典 「空花・空華」の意味・読み・例文・類語

くう‐げ【空花・空華】

〘名〙 本来存在しない実体自我をあるかのように執着する謬見(びゅうけん)を、眼病の人が誤って空中に花を見るかのように思うことにたとえたもの。くげ。くうか。
※観智院本唐大和上東征伝(779)「道種将萌夏夏、空花更落春」
正法眼蔵(1231‐53)礼拝得髄「これひとへに夢幻空華の世途をわするるによりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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