空ぽ(読み)からっぽ

精選版 日本国語大辞典 「空ぽ」の意味・読み・例文・類語

からっ‐ぽ【空ぽ】

〘名〙 (形動)
① 中に物がはいっていないこと。から。からっぽう。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「一升徳利のからっぽになったを取」
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士「家(うち)は空っぽにしたって関うものか」
② 考え、論理思想などが、内容のないこと。からっぽう。
解剖室(1907)〈三島霜川〉「人間の生活は、全て苦悩で而も意味は空っぽだけれども、智識は其の空っぽを充(みた)して」
③ 空(くう)空中。また、むなしいこと。
※松翁道話(1814‐46)四「放し亀が、竹の筒の上に乗ってからっぽばっかり掻いてゐるけれど」

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