空の煙(読み)そらのけぶり

精選版 日本国語大辞典 「空の煙」の意味・読み・例文・類語

そら【空】 の 煙(けぶり)

① 空に立ちのぼる煙。
※新古今(1205)恋一・一〇〇七「わが思ひ空の煙となりぬれば雲井ながらも猶尋ねてん〈藤原兼通〉」
死者火葬にする煙。多く、「空の煙に(と)なる」の形で、死ぬことをいう。
蜻蛉(974頃)上「おもひきや雲の林にうちすててそらのけぶりにたたむものとは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android