種苧原村(読み)たなすはらむら

日本歴史地名大系 「種苧原村」の解説

種苧原村
たなすはらむら

[現在地名]山古志村種苧原

現村域の北部に位置する。西は猿倉さるくら(六二九メートル)およびその北方かや峠と萱峠東方のとんがり(五九四メートル)稜線に囲まれる。集落は種苧原(上村うわむら下村しもむら大谷地おおやち)・中野なかの寺野てらのからなる。東部のじよう(五一〇メートル)は、福山ふくやま新田(現北魚沼郡守門村)への道の城山越と、大道おおどう峠を越え、小松倉こまつぐら茂沢もさわ(現北魚沼郡広神村)への道とが交差する地点にあり、山城遺構は存在するが、伝承はまったくない。大道峠越の道に並行する和田わだ川沿いの道は、滝之又たきのまた(現広神村)へ通じる。村内から北へは半蔵金はんぞうがね(現栃尾市)、西の風口かざぐち峠越えの道は、虫亀むしがめ蓬平よもぎひら(現長岡市)にそれぞれ通じる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報