福真磨崖仏(読み)ふくままがいぶつ

日本歴史地名大系 「福真磨崖仏」の解説

福真磨崖仏
ふくままがいぶつ

[現在地名]真玉町黒土 下黒土

真玉川上流左岸、四王しおう権現社へ登る途中の凝灰岩層の岩壁に刻まれた磨崖仏群。近くには六郷山中山本寺であった応暦おうれき寺や無動むどう寺がある。安政四年(一八五七)建造の正面三間・側面一間の唐破風付き石造覆屋内に高さ一・六メートル、幅四・六メートル余の枠を設け、枠内中央に智拳印の金剛界大日如来坐像(像高五二センチ)を配し、その四方に阿・宝生・弥陀・不空成就の金剛界四仏坐像(各像高四一センチ)、岩壁に向かってその右側には上下二段に各三体の観音坐像(各像高三四センチ)を刻み、同左側には同じく上下二段に各三体の地蔵坐像(各像高四〇センチ)を刻む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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