禅林寺殿(読み)ゼンリンジドノ

デジタル大辞泉 「禅林寺殿」の意味・読み・例文・類語

ぜんりんじ‐どの【禅林寺殿】

文永元年(1264)亀山天皇が母大宮院のために京都東山に建てた離宮。のち、南禅寺と改称された。

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精選版 日本国語大辞典 「禅林寺殿」の意味・読み・例文・類語

ぜんりんじ‐どの【禅林寺殿】

亀山天皇が東山に建てた離宮の称。→禅林寺離宮

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世界大百科事典(旧版)内の禅林寺殿の言及

【亀山天皇】より

…87年鎌倉幕府は上皇が幕府に異心をいだいているということから,皇位を持明院統の伏見天皇にうつし,さらに89年(正応2)同天皇の皇子(後伏見天皇)を皇太子にしたことから,失意のあまり出家した。法名は金剛源(こんごうげん)といい,離宮を禅寺として南禅寺を創建し禅林寺殿ともよばれた。陵所は京都市右京区嵯峨天竜寺にある(亀山陵)。…

【南禅寺】より

…瑞竜山と号し,正式には太平興国南禅禅寺という。1264年(文永1)亀山天皇は現寺地の東山山麓に離宮を営んで禅林寺殿と称したが,のちに禅宗に帰依し,91年(正応4)東福寺3世の無関普門(むかんふもん)(大明国師)を開山に招いて,この離宮を寺に改めた。これが当寺の起源である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」