日本歴史地名大系 「禅師峯寺」の解説 禅師峯寺ぜんじぶじ 高知県:南国市十市村禅師峯寺[現在地名]南国市十市十市(とおち)の西南部、小高い峯(みね)山の頂上近くにある。真言宗豊山派。八葉山求聞持院と号し、本尊は十一面観世音菩薩。四国霊場八十八ヵ所の三二番札所。俗に峯寺(みねんでら)とよばれる。近世には、藩主の出帆に際して必ず当寺の観音に航海安全を祈り、船魂観音ともよばれていた。天長二年(八二五)勅願によって弘法大師が創建したといい、創建後、度々火災にあい、霊宝・旧記などことごとく焼失したと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報