神道者(読み)しんとうじゃ

精選版 日本国語大辞典 「神道者」の意味・読み・例文・類語

しんとう‐じゃ シンタウ‥【神道者】

〘名〙 (「しんとうしゃ」「しんどうじゃ」とも)
① 神に仕えることを職とする人。神職神主神道家。しんとうもの。
※わらんべ草(1660)一「翁と云事無之候へば、後に神道者が、翁は神道よりいでたると申たるかと申せば」
② 神道を自分の宗教とする人。神道を信仰している者。神道家。しんとうもの。
咄本・鹿の子餠(1772)悔「神道者(シントウジャ)親父が死んだ時、くやみに行き『扨(さて)おやじ様は此間高間が原へ御出なされましたげな』」
③ 江戸時代、京都白川家または吉田家の配下で、神主の服装をして他人の家の門に立ち、おはらいをしたりお礼を配ったりして回り、布施を受ける者。神道乞食。
洒落本・当世爰かしこ(1776)「神道者は一銭初穂太平楽音声発して鈴を振り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報