神田松之丞(読み)かんだ まつのじょう

知恵蔵mini 「神田松之丞」の解説

神田松之丞

講談師。1983年6月4日東京都豊島区生まれ。本名古舘克彦。日本講談協会、落語芸術協会所属。武蔵大学を卒業後、2007年、3代目神田松鯉に入門。12年に二ツ目に昇進。17年に花形演芸大賞銀賞、18年に第35回浅草芸能大賞新人賞、19年に花形演芸大賞金賞を受賞した。17年より、TBSラジオ系列で「神田松之丞 問わず語りの松之丞」のパーソナリティーを務める。同番組は、「2019年日本民間放送連盟賞」のラジオエンターテインメント番組部門優秀賞を受賞。20年2月には真打に昇進することが決まっており、江戸の幕末から続く講談の名跡神田伯山を襲名して6代目となる予定。これは、所属する落語芸術協会で芸人序列を表す香盤(こうばん)において、9人抜きの抜擢昇進となる。落語芸術協会で真打の抜擢昇進が認められたのは、92年の春風亭昇太以来、27年ぶり。先代没後、しばし名乗る者がなかった名跡を44年ぶりに復活させることとなる。持ちネタ約150席のうち、長い物語を複数回にわたって語る連続物が多いのが特徴。「慶安太平記全19席」、「村井長庵全12席」など。

(2019-10-3)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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