神東村(読み)じんとうむら

日本歴史地名大系 「神東村」の解説

神東村
じんとうむら

室町期からみえ、塩冶えんや郷に成立した村の一つ。現在の出雲市塩冶町・上塩冶町・今市いまいち町に相当する地域。応永三三年(一四二六)三月二一日の岡本某寄進状(富家文書)に「塩冶郷神東村内、高貞御社御神田事」とある。神東の地名はすでに嘉暦三年(一三二八)八月一五日の佐々木貞清寄進状(同文書)に「田参段 神東、十二月御うちまき田」とみえ、また正平一七年(一三六二)三月八日の塩冶冬貞寄進状(同文書)に「在処神東分有内袋堺」とみえる。当村は塩冶郷のなかでも中核をなす地域と考えられ、塩冶八幡宮しん八幡宮が存在し、市も開かれていたようである。また杵築大社(出雲大社)や日御崎社(日御碕神社)など近隣の有力神社の神田も存在した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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