神ノ谷村(読み)こうのたにむら

日本歴史地名大系 「神ノ谷村」の解説

神ノ谷村
こうのたにむら

[現在地名]伊野町神谷こうのたに

仁淀によど川に支流小野この川が合流する付近に位置し、吾川郡に属する。「土佐州郡志」は「東西二拾三町余南北二拾町余、戸凡八拾三、村中有細流其土赤」と記す。吾川山あがわやま庄のうちと思われる下分しもぶん七名に含まれたと考えられ、天正一七年(一五八九)の下分七名地検帳に村名がみえる。すべて吉良親実領。慶長二年(一五九七)の下分地検帳には神谷名として多くの耕作者の名がみえる。一部長宗我部氏家臣の給地もある。「トイヤシキ」(土居屋敷)は「孫四良扣」となっているが、名主は不明。屋敷数二五。

元禄地払帳では総地高二〇六石余、うち本田高一二四石余・新田高八二石余。本田はすべて蔵入地、新田のうち六八石余は貢物地、残りは二名の領知幕末の新田高は四五二石余(明治三年郷村高帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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