碧蹄館の戦(読み)へきていかんのたたかい

山川 日本史小辞典 改訂新版 「碧蹄館の戦」の解説

碧蹄館の戦
へきていかんのたたかい

豊臣秀吉文禄の役末期の1593年(文禄2)1月26日,漢城(ソウル)の北方碧蹄館での日明間の戦闘。同年1月9日,平壌の戦に勝利した明軍の提督李如松(りじょしょう)は漢城めざして南下,漢城在陣の日本軍は漢城の外の碧蹄館(平壌への宿駅南北に長い渓谷をなす)で迎撃する作戦をとった。小早川隆景・立花宗茂らの鉄砲隊が中心となって明軍を撃ち破り,これを契機に日明間に講和機運がもちあがった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の碧蹄館の戦の言及

【小早川隆景】より

…85年秀吉から伊予国を与えられ,87年筑前・筑後両国と肥前一郡半に移封された。92年(文禄1)朝鮮に出陣,碧蹄館の戦で明の大軍を破った。95年秀吉の大老となったが,やがて養子秀秋に家を譲り本領の備後三原に隠退した。…

※「碧蹄館の戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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