破鐘(読み)われがね

精選版 日本国語大辞典 「破鐘」の意味・読み・例文・類語

われ‐がね【破鐘】

〘名〙 われひびのはいった鐘。また、われがねは濁った音がするところから、濁った太い大きな声のさまにいう。
※虎寛本狂言・鐘の音(室町末‐近世初)「是は破鐘じゃ。めでたい御差初にわれがねは御用に立まい」
浄瑠璃・浦島年代記(1722)四「われがねの様成大音声」

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