破鍋・割鍋(読み)われなべ

精選版 日本国語大辞典 「破鍋・割鍋」の意味・読み・例文・類語

われ‐なべ【破鍋・割鍋】

〘名〙
① われたり、ひびがはいったりした鍋。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)何餠「檜原の奥は二つにわれ鍋〈西吟〉 尋んおうらおもての台所〈西鶴〉」
② (①をたたく時の音に似るところから) 濁った太い大声。だみ声。破れ声。
※浄瑠璃・日本振袖始(1718)一「物ごしはわれなべあの様な悪女と」

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