檜原(読み)ヒバラ

デジタル大辞泉 「檜原」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ばら【×檜原】

《「ひはら」とも》ヒノキの茂っている原。
巻向まきむくの―もいまだ雲居ねば小松うれゆ沫雪流る」〈・二三一四〉

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精選版 日本国語大辞典 「檜原」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ばら【檜原】

(「ひはら」とも)
[1] 〘名〙 ヒノキの林。ヒノキの茂っている原。
山家集(12C後)下「夕されやひはらのみねを越え行ばすごくきこゆる山鳩のこゑ」
[2] (ヒノキが繁茂していたところから) 奈良県桜井市、三輪山・巻向山・初瀬山一帯。

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改訂新版 世界大百科事典 「檜原」の意味・わかりやすい解説

檜原[村] (ひのはら)

東京都西部,西多摩郡の村。人口2558(2010)。多摩川の支流秋川上流にある山村で,かつては製炭林業が盛んであったが,1960年代に衰えた。現在はコンニャク,シイタケの生産のほか,冷涼な気候を利用したシクラメン栽培が行われている。村域の大部分秩父多摩国立公園に属し,交通・通信の発達からとり残され,隔絶性が強かったが,73年に南秋川最奥の集落数馬から奥多摩湖にぬける奥多摩有料道路が完成し(90年無料開放),東京近郊のレクリエーション地となっている。数馬は武田氏の落武者集落といわれ,〈かぶと造〉の甲州風民家がみられる。
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デジタル大辞泉プラス 「檜原」の解説

檜原

福島県で生産されるササゲ。赤と白の子実が縁起物とされ、「花嫁ささげ」とも呼ばれる。古くから北塩原村檜原(ひばら)地区で栽培されていた。

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世界大百科事典(旧版)内の檜原の言及

【北塩原[村]】より

…磐梯山の北麓と北斜面の大半を占め,西部は会津盆地北東端にあたる。江戸時代は会津藩領で,檜原は米沢街道の宿場町として発展したが,街道が大峠を通るようになって衰えた。早稲沢,小野川,細野,雄子沢などは木地屋集落であった。…

※「檜原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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