破字(読み)はじ

普及版 字通 「破字」の読み・字形・画数・意味

【破字】はじ

仮借字を其の本字に戻してよむ。たとえば〔詩、魯頌、水、狄彼東南〕の狄は、逖の仮借。〔経義述聞、序〕大人(王念孫)曰く、詁訓の指は聲に存す。字の聲同じく聲は、經傳假借す。學聲を以て義を求め、其の假借の字を破して、讀むに本字を以てせば、則ち渙然(くわんぜん)として冰釋せん。

字通「破」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の破字の言及

【姓名判断】より

…中国の陰陽五行説や易学の考えから生まれた。漢代の相字の法,すなわち文字を分解して書いた人の吉凶禍福を判断する〈破字〉または〈拆字〉の法が,日本に取り入れられたとされる。日本では,初めは文字の音声,字義の判断に使用され,陰陽道で盛んに行われ,平安時代には花押(かおう)を相する花押相法,鎌倉時代には字画を相する姓名字画相が流行した。…

※「破字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android