砂塚村(読み)すなづかむら

日本歴史地名大系 「砂塚村」の解説

砂塚村
すなづかむら

[現在地名]藤島町砂塚

和名川わながわ村の東に位置し、西は助川すけがわ(現三川町)。古くは現在地より南二町ぐらいの俗称砂塚谷地付近にあったといわれる(藤島町史)。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高二五六石余、以後庄内藩領。寛永三年庄内高辻帳では高二六〇石余。弍郡詳記では免五ツ五分、家数一一。近世後期の反別は田一九町余・畑二町一反余(藤島町史)

砂塚村
すなづかむら

[現在地名]南陽市砂塚

織機おりはた川扇状地面に広がり散居に近い形態を示す。字中野なかのから石器・土器片が発見されている。寛永(一六二四―四四)以前に開拓されたらしいが梨郷りんごう村に属していた。安政二年(一八五五)検地帳(山形大学附属博物館蔵)には「右者寛永十五年水帳の高並其改出方引方差引(中略)水帳渡置者也」とある。当村の松田孫左衛門は勧進代かんじんだい(現長井市)の郷士松田助十郎の一族で、同村の金田監物とともに出羽合戦に出陣し、両名とも畑谷はたや(現山形市)で戦死している(「免許百姓之面付」石岡文書)。上杉領村目録によると高一千六五〇石余、本免三ツ三分三厘。反別は田八五町五反余・畑四九町一反余(天明六年改)、家数七九・人数四七三、馬四九・牛三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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