石谷郷(読み)いしがいごう

日本歴史地名大系 「石谷郷」の解説

石谷郷
いしがいごう

現石谷一帯に成立していたとみられる国衙領重次しげつぐ郷ともいわれた。承久二年(一二二〇)一一月一七日の関東下知状(土岐文書)に「方県郡内貞清郷并同重次郷」とみえ、一〇月頃に山賊を追捕した恩賞として源(土岐)光行が両郷の地頭職に補任されている。以後光行の子孫に相伝され、名字の地となる。嘉慶三年(一三八九)二月七日、幕府奉公衆土岐石谷氏久は「石谷郷号重次」地頭職の相伝を安堵され、以来光久・淳久・孫九郎・頼久へと相伝されていく(「足利義満袖判御教書」同文書など)。大永二年(一五二二)九月二〇日、石谷右京亮の当郷押妨を退け、石谷兵部少輔の領知が認められている(「室町幕府奉行人連署奉書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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