石背(読み)いわせ

精選版 日本国語大辞典 「石背」の意味・読み・例文・類語

いわせ いはせ【石背】

福島県中南部の地名古代石背国造の名が見えるが、大化改新陸奥に編入され郡となる。養老二年(七一八白河会津安積(あさか)信夫(しのぶ)の諸郡とともに石背国となったが、神亀元年(七二四)再び陸奥に編入された。現在の郡は「岩瀬」と書く。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の石背の言及

【陸奥国】より

…前者から〈みちのくに〉,後者から〈むつのくに〉の読み方が発生したと推定されている。 創置当初の道奥国はおそらく現在の福島県の全域と宮城県の南部を併せたものであったと推定されるが,その後山形県の内陸部や宮城県中部へと領域を広げ,712年(和銅5)出羽国設置に当たって山形県内陸部の最上郡,置賜(おいたむ)郡を同国に割き,718年(養老2)には福島県の全域と宮城県の亘理(わたり)地方とが分かれて石城(いわき),石背(いわせ)の2国が立てられた(2~3年後に再び陸奥国管内に復帰)。当時おそらく宮城県の北部までを領域としたらしい。…

※「石背」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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