石徹白大師堂(読み)いとしろたいしどう

日本歴史地名大系 「石徹白大師堂」の解説

石徹白大師堂
いとしろたいしどう

[現在地名]白鳥町石徹白 中在所

石徹白川支流のまえ川に注ぐ根后ねいご谷とおうぎ谷の合流地の尾根上に所在する。同所は祠山ほこらやまとよばれ、聖地の一画。現在大師講(加入一〇一軒)が所有。大師講は特定の寺院と本末関係をもたない。しいてあげれば「総申し」(法要)の導師を勤める威徳いとく寺と、本尊虚空蔵菩薩像寄進伝承の関係から天台宗中尊ちゆうそん(現岩手県西磐井郡平泉町)との関係が深い。明治の神仏分離に際し、社人を離れて帰農し仏教徒の道を選んだ住民が、白山中居はくさんちゆうきよ神社の仏像・仏具類を移して安置したことに始まり、寺院としての歴史は浅い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android