真麻・苧麻・真苧(読み)まお

精選版 日本国語大辞典 「真麻・苧麻・真苧」の意味・読み・例文・類語

ま‐お ‥を【真麻・苧麻・真苧】

〘名〙
植物からむし(苧)」の異名。《季・夏》
散木奇歌集(1128頃)恋上「みそのふのまをのあさ萩ななたぐりたぐるにつけておくる君哉」
カラムシの茎の皮の繊維から作った糸の一種。麻の繊維で作った麻糸に対して、特にこの名で呼ばれる。しらお。〔仙覚抄(1269)〕
③ (「まお(間男)」と音が同じであるところから) 密通。姦通。
俳諧・続独吟集(1667‐73頃)下「まをにたつ名はうそか誠か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android