真屋・両下(読み)まや

精選版 日本国語大辞典 「真屋・両下」の意味・読み・例文・類語

ま‐や【真屋・両下】

〘名〙
① 切妻造りのこと。「ま」は両方、「や」は「屋根」の意とする説と、神社建築がすべて切妻造りであるところからも、仏教建築渡来以前は切妻造りが上等な建物に用いられたため、「真(ま)」の意とする説とがある。⇔片流れ。→真屋の余り
※尊勝院文書‐天平勝宝七年(755)五月三日・越前国使等解「草葺真屋一間〈長二丈三尺 広一丈六尺〉」
四方へ屋根が傾斜するように建てた家。寄せ棟(むね)づくりに建てた家。あずまや。また、屋根と柱だけの小さい家。〔名語記(1275)〕
別棟などに対して、主となる家屋をいう。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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