片流（読み）かたながれ

精選版 日本国語大辞典

かた‐ながれ【片流】

〘名〙

① 一方にだけかたよって流れること。

※俳諧・七柏集（1781）鎧渡楼興行「膝つきにまじなふ燭の片流れ〈蓼太〉 媒なれたる御内儀の顔〈武貞〉」

② 屋根の、棟から一方の軒までの称。〔日本建築辞彙（1906）〕

③ 雨水が一方にだけ流れ落ちるようにつくった屋根。また、その構造。片延(かたはえ)造り。片屋根。⇔両下(まや)

出典　精選版 日本国語大辞典