相銀の普銀転換(読み)そうぎんのふぎんてんかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「相銀の普銀転換」の意味・わかりやすい解説

相銀の普銀転換
そうぎんのふぎんてんかん

1987年の金融制度調査会の答申により,88年の 52行を皮切り相互銀行の多くが普通銀行に転換した。相互銀行制度は 51年に,国民に広く貯蓄手段を提供するとともに,中小企業金融の円滑化をはかるため,相互銀行法に基づき無人会社を母体として設立された。高度成長期には中小企業資金供給する役割をになったが,その後中小企業の体力が強まり顧客ニーズが変化したため,その特殊性が薄れ,普通銀行と同質化の傾向が強まった。こうしたなかで,相互銀行協会は 84年に相銀制度の抜本見直しを要望している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android