相構(読み)あいかまえて

精選版 日本国語大辞典 「相構」の意味・読み・例文・類語

あい‐かまえて あひかまへて【相構】

〘副〙 (「あい」は接頭語。「かまえて」の改まった言い方)
① 用心して。心を配って。精神を集中して。
江談抄(1111頃)三「流泉啄木と云ふ曲は此目暗のみこそ伝へけれ 相構て聞弾欲伝之処」
② 必ず。きっと。
※高山寺所蔵釈摩訶衍論々義草裏文書‐(正治元年カ)(1199か)六月一八日・隆玄書状「又来月御影供之比は、相構て参せはやと思給候」
咄本・軽口御前男(1703)かはきの病「相かまへて、かたがた孫子の末まで仁王の口へ紙うちこむな」

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