相中・間中・合中(読み)あいちゅう

精選版 日本国語大辞典 「相中・間中・合中」の意味・読み・例文・類語

あい‐ちゅう あひ‥【相中・間中・合中】

〘名〙
歌舞伎役者階級の名。近世、歌舞伎役者の階級は、名題(立役)、相中、中通り、下立役、子役、色子の六種で、相中はやがて名題に昇進することができる地位。明治一一年(一八七八)に名題以下の階級が、名題下、上分(かみぶん)(=相中上分)、相中、新相中の四種に改められてからは、下級役者の意となる。
※絵本戯場年中鑑(1803)中「間中(アイチウ) 皆立者と称すれども、誠は立者と中通の間なれば間中とはいふ」
② 相撲の階級の一つ。本中(ほんちゅう)より以下の二段目の力士。〔随筆・相撲今昔物語(1785)〕
③ 絣(かすり)柄の名。経緯絣(たてよこがすり)一二通から二四、五通前後のもので、多く久留米絣に用いられる。
絹織物の一つ。細太織(ほそぶとり)と生太織(きぶとり)との中間のもので、裏地に多く用いられる。埼玉県の産。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android