相(生物)(読み)そう

百科事典マイペディア 「相(生物)」の意味・わかりやすい解説

相(生物)【そう】

成育時の条件による動物の型の違いをいう。トノサマバッタは高い個体群密度で成育すると,色が黒く翅が強くて活発な成虫になり,しばしば大群をなして飛来し,蝗害(こうがい)(飛蝗(ひこう))を生じるが,単独で育つと緑色で太った成虫になるなどがその例。前者群集相の,後者孤独相のトノサマバッタという。

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