目敏・目聰(読み)めざとい

精選版 日本国語大辞典 「目敏・目聰」の意味・読み・例文・類語

め‐ざと・い【目敏・目聰】

〘形口〙 めざと・し 〘形ク〙
① 見つけることが早い。目が早い。めばやい。
狭衣物語(1069‐77頃か)四「ひき隠し給を、例のめざとく見てけり」
御伽草子・弁の草紙(室町時代小説集所収)(室町末)「めさとく見とかむる」
② 目がさめるのが早い。眠りからさめやすい。いざとい。
※雑俳・童の的(1754‐75)一「居なじまぬ内は女の目ざとくて」
物事を見抜くのが早い。ぬけめがない。
※春(1908)〈島崎藤村〉八「彼は、斯の慧眼(メサト)友達と違って、飽迄も人の心を頼まうとして居る」
めざと‐さ
〘名〙

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