目抜・目貫(読み)めぬき

精選版 日本国語大辞典 「目抜・目貫」の意味・読み・例文・類語

め‐ぬき【目抜・目貫】

〘名〙
① (形動) 他にぬきん出ていること。めぼしいこと。また、そのものや、そのさま。
※雑俳・柳多留‐三五(1806)「呉の国で目ぬきの男伍子胥也」
② (形動) 特に、そこが中心的な場所であること。また、そのような土地や、そのさま。
※俳諧・鷹筑波(1638)四「いとなみにちいさき木共掘うりて 目貫(めヌキ)を見れば山人の躰〈一尹〉」
※談義本・当世下手談義(1752)四「町中でも、目貫(メヌキ)といわるる本町、両がへ町などは」
※江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉六上「日本橋の目貫(メヌキ)と神田橋外の大名屋敷から駿河台を経て上野に延び」
人目を盗むこと。
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)厄払ひ「欲心ならで此太刀も、主のめぬきの盗み物」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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