目を見合わせる(読み)めをみあわせる

精選版 日本国語大辞典 「目を見合わせる」の意味・読み・例文・類語

め【目】 を 見合(みあ)わせる

互いに相手の目を見る。
(イ) 対面する。
源氏(1001‐14頃)若菜下「いかでかは、めをもみあはせたてまつらむ」
(ロ) 交際する。心を通わせる。
※本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事「火のとりかよはかし、目をみあはせたものも無間地獄へをとすべし」
(ハ) 目くばせをする。
※宇治拾遺(1221頃)四「この男、ふと来て、守にめをみあはせたりければ、守心えて、人づてにはとらで、みづから出あひたりければ」
(ニ) 他の人がどういう態度に出るかようすをうかがったり、驚きあきれたりして、互いにことばもなく顔を見つめる。顔を見合わせる。
※文机談(1283頃)四「御前の祗候人、すべて目をみあはせて口をひらかず」
(ホ) 関心を寄せる。
※義経記(室町中か)五「それも流石あるべき。如何ぞ。ただ目な見あはせそとこそ申しける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android